令和2年分 申告納税者1人当たりの平均所得金額は648万円
2022/03/16
国税庁はこのほど、「令和2年分申告所得税標本調査」の結果を公表した。同調査は昭和26年分から毎年実施され、今回が第70回目になる。
それによると、令和2年分の申告納税者数は657万人で、前年より27万人増加した。所得者区分別に申告納税者数をみると、事業所得者数は181万人、不動産所得者数は106万人、給与所得者数は258万人、雑所得者数は81万人、他の区分に該当しない所得者数は31万人となっている。
所得金額は42兆5796億円で、前年より9428億円増加した。所得者区分別に所得金額をみると、事業所得者は7兆5960億円、不動産所得者は5兆7465億円、給与所得者は18兆7594億円、雑所得者は2兆426億円、他の区分に該当しない所得者は8兆4351億円となっている。
令和2年分の税額は5兆8,342億円で、前年より2957億円減少した。税額の内訳をみると、源泉徴収税額は2兆6679億円、申告納税額は3兆1664億円。また、令和2年分における申告納税者1人当たりの平均所得金額は648万円で、前年より12.7万円減少した。
所得控除の総額は、9兆4559億円で所得金額の22.2%に当たり、前年と比べて7582億円(8.7%)の増加。申告納税者1人当たりの控除額は144万円で前年より5万9千円増加した。
税額控除の総額は1127億円で、前年より58億円の増加。税額控除の内訳をみると、住宅借入金等特別控除が44.8%、配当控除が31.7%だった。青色申告の申告納税者272万人のうち、青色事業専従者のある者の割合は19.8%。これを事業所得者だけについてみると35.9%となっている。また、青色事業専従者1人当たりの平均給与額は222万円で、前年と比べると7万円の増加となった。